コスメ成分

BG・PG (1)

BG、PGは、乾燥肌などの様々な肌トラブルの原因にもなる合成界面活性剤です。植物エキスを抽出するさいに、もっともよく使われている溶剤が、「BG(1-3ブチレングリコール)」です。BGで抽出すると、植物エキスの保存性が高まるということでも重宝されています。しかしBGは、石油から得られる合成成分であり、長く使ううちに肌を乾燥させるという説も出ています。BGは、溶剤のほかに、クリームや乳液の保湿剤としても使われています。そのほかよく使われる溶剤が、「PG(プロプレングリコール)」です。こちらもまた石油から作られた合成成分であり、長期間にわたって使用し続ければ、肌に負担がかかることが懸念されます。そのようなことから、けっして安全とはいいきれない成分です。

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カラギーナン (1)

カラギーナンは、紅藻から得られる粘性成分です。化粧品の粘性成分というと、石油から合成されるカルボマー(カルボキシビニルポリマー)がありますが、そうした合成成分に比べると、カラギーナンのほうが安全と言えるのではないかと「オーガニック生活便」は考えてきました。
しかし現在、カラギーナンについて発ガン性などのリスクがネットに出てきています。「オーガニック生活便」では、今のところ、安全な天然成分の範疇として考えています。安全と考える根拠としては、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)の合同専門家会議が、カラギーナンについて、事実上「安全」との判断を下しているからです。
ただし安全性について諸説が出ているものについては使わないという「予防原則」の選択もあります。何が真実なのかということについて、確実な答えが出るまでに何年もかかることが多くあります。
「オーガニック生活便」では、「予防原則」という考え方も尊重しているので、製造メーカーさんに対しては、カラギーナンに替わる、安全と言える増粘成分があれば、今後は、そちらに変更してくださいという推奨をしています。

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パラベン (1)

「パラベン」とは、一般化粧品にもっともよく使用されている「合成防腐剤」です。パラベンには、エチルパラベン、メチルパラベンなどの種類があり、アレルギー性の危険性がある「旧表示指定成分」です。また、環境ホルモンになる可能性が高い成分であると言われています。環境ホルモンは、微量でもホルモン分泌を狂わすなどの悪影響がある成分です。

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フェノキシエタノール (1)

「フェノキシエタノール」は、旧表示指定成分に入っていなかったため、無添加化粧品や自然派化粧品、またはオーガニックコスメと自称する製品にもよく使用されていますが、旧表示指定成分である「パラベン」と同様の配合規制(1%以内)があるように、パラベンと同じ毒性やアレルギー性があります。また、環境ホルモンの不安もあります。このような石油系の防腐剤に頼らずとも、自然界には防腐効果のある成分がたくさんあります。グレープフルーツやローズマリー、オレンジやドクダミ、ヒバから抽出したエキスなどです。天然エキスのすばらしいところは、安心できる防腐効果だけでなく、保湿や収れん作用、香りによるリラックス効果など、いくつもの効力があることです。これら天然成分の防腐効果を活用した化粧品を選ぶようにしましょう。

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プロパンジオール (2)

プロパンジオールは、もともと石油から作られていましたが、最近では植物からも作るようになっています。しかしプロパンジオールは、石油であろうと植物からであろうと、自然界にない合成成分であり、その性質は変わりありません。オーガニック生活便では、天然100%であることをお取扱いの基準にしています。

とうもろこしを通常、発酵させるだけでは、プロパンジオールは作れません。
プロパンジオールは、とうもろこしを自然発酵させてできるアルコールではありません。それはあくまで途中過程です。さらにその先で人工的な操作が必要となります。
具体的には、酵素を用いて、アセトアルデヒドという毒性のある成分にし、その後、二つのアセトアルデヒドをつないだ成分を作り、それがプロパンジオールになります。
出来上がったプロパンジオールは、はたして人の素肌やからだに対して問題がない成分なのかということは、まだ検証されていません。
そのため、「生活便」では、新たに出てきた化学成分で、安心安全性が検証されていないものは、「予防原則」という考え方に基づいて使用を認めていません。

プロパンジオールと味噌の違いは、味噌は自然発酵の過程でできますが、プロパンジオールは発酵過程を経て、さらにその先で人工的な操作が必要になります。

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合成界面活性剤 (1)

洗顔フォームで顔を洗うと、肌がつっぱたり、乾燥してカサカサすることはありませんか。これは、肌の汚れを落とす成分として使われている「合成界面活性剤」が原因のひとつに考えられます。「合成界面活性剤」とは「水分」と「油分」という本体、混ざらないはずのものを混ぜ合わせるために使われている成分です。その性質を利用して、洗顔フォームの洗浄成分やクリームの乳化剤として、多くの化粧品に含まれています。しかし、「合成界面活性剤」は、毛穴の汚れだけでなく有害物質をブロックする皮膚表面のバリアゾーンまで破壊してしまい、毒性のあるものを体内に取り入れてしまう危険性があります。また、心配なのは人体への影響だけではありません。排水された合成界面活性剤は分解しにくく、水中生物に害を及ぼし、河川の汚染の原因にもなっています。ブランド名や「自然派、肌にやさしい」などの広告コピーに惑わされずに、しっかりとラベルを見て合成界面活性剤の入っていない基礎化粧品を選びましょう。

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無添加化粧品 (1)

結論からいうと無添加化粧品と自然派化粧品はまったく違うものです。無添加化粧品とは化学合成物を使っていない化粧品というふうにとられがちですが、決してそうではありません。旧厚生省が認める約3000種類の物質のうち、危険性が指摘される102種類の旧表示指定成分を使っていない化粧品という意味で使われているだけのことなのです。この102種類の成分は、過去の事例からアレルギーを起こす可能性が高いとされる成分で、合成界面活性剤、防腐剤、合成色素がおもなものになります。表示指定成分さえ使わなければ、化学合成物だけで作っても無添加化粧品なのです。旧表示指定成分ではなくても、安全性がはっきりしない物質や、生分解されにくいものは数多く存在するので、本当に安全だとは言いきれません。一方、これに対して自然派化粧品とは、鉱物油の代わりにオリーブ油や椿油、ホホバ油などの植物油をベースにし、表示指定成分をはじめ、合成の防腐剤や色素、香料を使わず、歴史によって安全性が証明されている昔ながらの成分や自然の成分で作られるものです。アレルギーがまったく起きないというわけではありませんが、化学合成の化粧品よりトラブルも少なく安心して使えるために、健康や環境に関心の高い人、またアトピーやアレルギーを抱える人を中心に支持を広げ、以前に比べ入手しやすくなっています。一部には植物原料や天然由来成分を使っているとして自然派化粧品を名乗るものもありますが、植物や天然成分からも合成化学物は作ることができます。ラベルに耳なれない化学用語があまり多く並んでいるようであれば注意しましょう。メーカーの中には、化学成分を使わないだけでなく天然成分の素材も厳選し、契約農園で農薬をまったく使わずに育てられたハーブしか使わない、という徹底した姿勢をとっているところもあります。これは、私たちユーザーにとって、とてもうれしいことですね。しかも、農薬を使わないハーブは肌にやさしく、土や河川も汚しません。肌に安心な化粧品を作ろうとすることは、結果的に環境を守ることにつながります。自分の美しい肌のためにも、環境のためにも、本当に安全でやさしい自然派化粧品を選びたいものです。

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