紫外線吸収剤不使用と書かれた日焼け止めも販売されるようになりました。しかし、一般的な日焼け止めには、その他の合成成分が多く使われています。代表的な合成成分として、「メチコン」、「ジメチコン」、「○○コポリマー」などの合成ポリマーがあります。合成ポリマーは、使い心地が軽いうえに撥水性をもたせることができるので、UV化粧品のベースとして配合されています。しかし合成ポリマーは、合成樹脂の膜で肌を覆うようなもので、水に入っても落ちにくいかわりに、皮膚の上にとどまり、肌荒れや乾燥をまねきます。さらに合成ポリマーを落とすには強い界面活性剤を含む洗剤が必要で、これも肌に深刻なダメージを与える原因となります。一方、天然成分主体の日焼け止めクリームには、天然ミネラルである、酸化亜鉛や酸化チタンを使って紫外線をカットしています。酸化亜鉛や酸化チタンは、「紫外線散乱剤」と呼ばれています。「紫外線散乱剤」は、肌の上で紫外線を反射させて、紫外線が肌の内側に入るのを防ぎます。比較的安全で、肌への負担が少ないのが特徴です。
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